テレビ番組やサスペンスドラマなどで、歯や虫歯の状態でその人の生活水準がわかる、なんていうような事を言っているのを聞いたことがあります。確かになるほどなと思いました。いくら可愛い女の子でもイケメン男子でも、笑って見えた歯が汚かったら幻滅もいいところです。
私もなるべく歯をきれいに保ちたいと心から思っているのですが、これは簡単なことではありません。それは私の生活習慣が悪かったせいか虫歯がとても多いからです。おまけに親知らずも4本全部生えていました。子供の頃は学校で歯科検診があり、虫歯がみつかると治療をして治療済みの証明書を提出しなくてはいけなかったので、イヤイヤながらも歯科に通って治していました。
ところが思春期になると夜更かしをしながらお菓子やスナックを食べながらそのまま寝てしまったりして虫歯は増える一方でした。ですがなかなか歯科に行く気にはなれませんでした。なにより痛いのがいやなのと通院期間も長くかかるからです。やっと思い立って歯科に通い始めても一週間に一度くらいのペースで予約して、治療は長くても30分。遅々として進まず、なんとなく足が遠のいてしまうの繰り返しでした。
それに私は引っ越しすることが多く、かかりつけの歯科がありません。以前には親知らずが虫歯になって疼きだし、たまらず近くの歯科に行ったら、半分麻酔が効いてないような状態でなかなか抜けない歯を一時間近くかけて最後には無理やりペンチのようなもので抜かれ、帰宅しても血が止まらず二日間痛みで寝込んだことがありました。
この経験は私の歯科嫌いの引き金になってしまいました。ですので、歯科には我慢できないほど痛くなってからしか行かないという悪循環に陥り、そうなると神経を抜いたり歯そのものを抜いたりしなければいけなくなる割合が高くなってしまうわけです。
そんな私でしたがある時、知人にとても上手な歯科があると紹介されて行ってみることにしました。その時も歯を抜かなければいけないという診断ではあったのですが、前の病院とは違い抜歯する前日に飲む抗生物質を処方してくれて、当日もあっという間に抜歯完了。麻酔も効いていてたいして痛くもなく抜いたあとは糸で縫って処置してくれました。痛み止と抗生物質を処方され、麻酔が切れてしまう前に痛み止を飲んでおいたらその後もあまり痛まず、本当に同じ歯を抜く治療でこんなに違うものなのかと唖然としました。
この歯科なら信頼できるなと思い、その地域に住んでいた時は真面目に通院していました。しかし残念ながらまた引っ越したので、この新しい街でどうやったらまた上手な歯科をみつけることができるのだろうかと不安になります。もっと早くから歯を大事にする意識を強く持っていればよかったと後悔することしきりです。なってしまった虫歯は仕方ありませんが、今の目標は上手な歯科を見つけて、セラミックの歯に変えてもらいよりきれいな歯に近づけることです。
2017年04月
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