自動車の楽しみと言えば自分の意志どおりに車を操る運転の楽しみだと思います。その中でも遊び倒すという観点から考えるとお勧めなのがクロスカントリーで一番面白いと思います。まずはその為に必要なものですが四輪駆動車の車両がいります。
それもできる限りパートタイムで切り替えのできるものがベストです。フルタイム4WDだけでは舗装された路面では非常に走り易いのですが、荒れた路面では全然役にたちません。できれば前後のデフロックがついている車だと更に楽しめると思います。今の車は性能が良すぎて皆そのような機能は無くなりつつあるのでまずは車を手に入れるのが一番苦労するところかもしれません。
晴れて手に入れたら悪路走行にチャレンジです。昔は近くの河川敷や近所の山中、使わなくなった林道などいたるところに遊べると事があったものです。少し昔だと富士山の5合目近くまでも荒れた林道をあがって楽しめたものです。実はその昔はそこをバスが通っていたという事も聞きびっくりしたのも覚えています。しかしその当時でさえ大きな石段が崩れていたり雨で路面はえぐれていたりでとても車の走れる路面ではありませんでした。しかしその当時の仲間たちとスタックし合いながらもたった数キロの道のりを何時間もかけて登って行ったのを今でも覚えています。
又、赤城山中にも非常に険しい廃道があり、そこも全長数百メートルしかありませんが登りきるのにそれこそ一晩かけて登ったりしていました。これこそが車を操る楽しみで道なき道をどう車をとうせば登れるのかを考えたり、時にはどうしようもなくなり道を作り始めたりしながら走破していく楽しみは何事にも変えられないものでした。垂直の壁を車で登るというと判らない人が聞いたら気がおかしくなったのか?と思われる事ですが当時の遊びはまさにそのような事の連続でした。今はこのような所に行ける車も少なくなり、又環境問題もあり走れる場所も限られてきています。しかし世界を見渡せばまだまだジャングルや岩場など生活の中に密着していてそこを通らなければならない環境で過している人たちも沢山います。そのような事を考えると日本車がひ弱になりすぎない事を祈るばかりです。
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