私は30代で未就学の子供をもつシングルマザーだったころ、実家近くの築30年ほどになる中古マンションを高槻市で購入しました。今はやりのリノベーションまではしませんでしたが、ほとんどまるっきりリフォームをしてヤニだらけ・穴だらけ・古ぎたない部屋を自分好みの3LDKへとかえて、だれもがうらやむ物件へ生まれ変わらせました。
費用は箱代が650万円ととても安くて魅力的でしたが、売買契約の手数料やらリフォーム代を含めると1000万にもふくれあがり、あれー?こんなはずじゃなかったのにーと当初はびびったりもしました。が、月々数万ほどの賃貸物件に住み続けて、将来なんの資産にもならないところにいるより、がんばって払い込んで自分の蓄えになればいいじゃないかと開き直ることにしました。
築30年ほどのため、外観はほめられたものではありませんが、一歩足をふみこめば、玄関からは真っ白リフォームされた物件のため、みんながうらやんでくれます。リフォーム時はサンゲツのショールームをたずね一部屋一部屋コンセプトをつけて内装を考えました。子供部屋はローラアシュレイばりのピンク・白のリボンの壁紙を一面に、自分の部屋は白ゼブラ柄と濃い茶をアクセントにシャンデリアを照明にして自分だけの空間を作りました。細切れになった2部屋はふすまをぶちぬいて落ち着いた白と茶、パープルに統一したリビングダイニングにして居心地の良さを第一に考えました。
移住して数年たち、再婚をして家族がふえるとまた違う一面が見えてきました。シングルマザーの頃は節約のために車は所有せず、近くの実家の車を借りていました。ところが再婚で車を持つようになると、マンション敷地内の駐車場は満員で何十年待ったとしても空くことはないとのこと。しかたなく、近くの地主さん経営の駐車場を借りることに。また、リフォーム時にまだ新しめだという工務店さんの助言で洗面台だけ前オーナーのを使いまわしたところ、やはり見えないぼろが出てきたのか配水管水漏れ・蛇口の不良と買換えを余儀なくされました。
もともと中古マンションということもあり、終の棲家だという認識はないため、ある程度のローンを支払ってしまえば、リフォーム済み物件として比較的高く売却することもできるし、またはオーナーとして賃貸契約をむすんでおこづかい稼ぎもできるのではと思っています。
近年、極小住宅を建てまくり、空き家が増え続けていると聞きます。マイフォームがひとつの夢と考える人もたくさんいますが、家族形態や年代がかわると住居へのニーズも変わってきます。ある意味、中古マンションという手も捨てたものではないのかと思う今日この頃です。
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